アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識

アパレル業界で6年、10年と経験を積み、店舗で予算を達成してきた。
MDやバイヤーとしてブランドの売上に貢献してきた。
それなのに、
「評価はされているはずなのに、年収がなかなか上がらない」
「同年代と比べて、給与の伸びに不安を感じる」
「このまま今の会社にいて、年収はどこまで上がるのだろう」
そんな悩みを抱える30歳前後の方は少なくありません。
真面目で優秀な人ほど、「まだ自分の実力が足りないのでは?」と考えてしまいがちです。
しかし、キャリア支援の現場で多くのアパレル人材を見てきた私たちが伝えたいのは、「今の会社で年収が上がらない=自分の市場価値が低い」ではないということです。
その背景には、企業ごとのビジネスモデルや利益構造、給与体系があります。
同じMDやバイヤーでも、企業によって年収に大きな差が生まれることがあります。
その理由の一つが、会社によって利益の生まれ方が違うからです。
商品の原価、店舗の賃料、人件費、物流費、広告宣伝費など、アパレルビジネスにはさまざまなコストがかかります。
そのため、同じ売上をつくっても、ビジネスモデルによって会社に残る利益は異なります。
そして、会社が社員の給与や賞与、ポジションに投じられる人件費にも限りがあります。
もちろん、年収は利益構造だけで決まるものではありません。
ただ、「どれだけ成果を出したか」だけでなく、「どんな環境で成果を出しているか」もキャリアを考えるうえで重要なのです。
■中島 正光■
WILLWORKS ディレクター/エグゼクティブコンサルタント
元トゥモローランドの人事として採用・組織づくりに長年携わる。現在はアパレル・ファッション業界を中心にキャリア支援を行う。「社内での評価」と「市場価値」は同じではない
これまで多くの方を見てきましたが、『社内での評価』と『転職市場での評価』は必ずしも一致しません。
今の会社では役職が上がらない、年収がなかなか変わらないという方でも、職務経歴を詳しく聞いてみると、他社から見ると非常に魅力的な経験を積んでいるケースがあります。
企業によって評価するポイントは異なります。売上実績を重視する会社もあれば、粗利や在庫回転率、マネジメント経験、新規事業の経験などを評価する会社もあります。
今の会社で評価されていないからといって、アパレル人材としての価値が低いわけではありません。まずは、自分が何をして、どんな成果を出してきたのかを客観的に整理することが大切です。
では、これからどうすればいいのでしょうか。
選択肢は大きく2つあります。
現在の会社やブランドが好きなら、転職だけが答えではありません。
売上だけでなく、粗利や在庫、スタッフの生産性など、より経営に近い視点で仕事をすることで、次の役職や報酬につながる可能性があります。
「与えられた仕事をこなす」から「事業やブランドをより良くする」へ。
この視点の変化が、キャリアアップのきっかけになることがあります。
もう一つは、環境を変えることです。
大切なのは、単純に「年収の高い会社」を探すことではありません。
自分が培ってきた経験やスキルを、より高く評価してくれる企業を探すこと。
販売、MD、バイヤーなど、アパレルで身につけた経験は、EC、D2C、ライフスタイル、ビューティー、消費財など、さまざまな領域で活かせる可能性があります。「アパレルでしか通用しない」と思っていた経験が、実は他社から見ると大きな強みだった――。
キャリア相談では、そんなケースも少なくありません。
30代を迎え、「このまま今の会社にいていいのだろうか」と感じたら、まずは転職を決めるのではなく、自分の市場価値を知ることから始めてみてください。
今の会社の評価制度から一度離れて、
「自分は何ができるのか」
「どんな経験が強みになるのか」
「その経験を評価してくれる企業はあるのか」
を客観的に見てみる。
それだけでも、これからのキャリアの選択肢は変わるかもしれません。
WILLWORKSでは、アパレル・ファッション業界に精通したコンサルタントが、これまでの経験や実績を整理しながら、一人ひとりのキャリアをご相談しています。
「今すぐ転職したいわけではないけれど、自分の市場価値を知りたい」
そんな段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。
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