アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識
商品の企画やデザイン、製品化にいたるまでを担うアパレルデザイナーは、アパレル業界の中でも華やかなイメージの強い職種です。その反面、実は職人的な要素も非常に強く、地道な作業の積み重ねであるため根気が必要とされています。今回は、そんなアパレルデザイナーの実際の仕事内容や必要なスキル、デザイナーになるための方法、転職に必要な条件をご紹介します。
1年に2〜4回行われる展示会に向けて、マーチャンダイザーやパタンナーと打ち合わせを重ね、消費者のニーズや実際の製品の色、形、素材などを決定するための重要な作業である最新トレンドのリサーチを行います。
ブランドのコンセプトを慎重に考察し、ニーズやトレンドリサーチを基にそのブランドに合った具体的なシーズンテーマやスタイリングを提案します。
テーマに沿った商品のデザイン画を作成します。ブランドによって手描きやパソコンを使うなど、デザイン画製作方法が異なります。そしてデザイン画を基にパタンナーとパターンを製作します。
デザイン、パターンができたら、具体的な寸法、素材、縫製仕様などを細かく記載した仕様書を作成し、工場へサンプル製作の依頼をします。
工場に依頼したサンプルを確認し、修正が必要な場合には修繕、改善箇所を工場に指示します。修正、サンプルチェックを繰り返し、問題がなければ量産に進みます。
最後にマーチャンダイザー(※)や営業などの部署と連携し、適切な販売価格を設定します。競合他社の商品と比較しながら決定していく必要があります。
※マーチャンダイザーとは、マーケットやトレンドを分析し、商品企画から販売計画、予算、売上を管理するお仕事です。 具体的には、市場調査や売り上げの動向について分析し、新商品をどのように開発するか計画を立て、商品開発をした後ではプロモーション活動を行なうなど手がける業務は多岐にわたります。
アパレルデザイナーに必要不可欠なスキルの1つはデザイン力です。アパレルデザイナーには毎シーズン異なるテーマの基、消費者のニーズに合った魅力的で新鮮なデザインを何十型も提案することが求められます。具体的なデザインアイディアを伝えるためには、紙に手書きで絵を描くスキルや、パソコン上でIllustratorなどのアプリケーションを使って描くスキルも必要になってきます。
リサーチ力もアパレルデザイナーに重要なスキルの一つです。アパレルデザイナーは、トレンドの新しい素材や縫製に関する情報、製造技術に関する情報などを収集して仕事に活かしていく必要があるため、常に流行に対して敏感であることが求められます。
コミュニケーション能力もアパレルデザイナーにとって必要なスキルの一つです。アパレルデザイナーは、自分の提案したいデザインを他者に的確に伝えなければなりません。アパレルデザイナーの仕事の多くはチームで進められ、工場などとも常にコミュニケーションをとることが必須となってきます。
最も一般的なのは、服飾系の専門学校、服飾系学科のある短大、大学に通い、ファッションの専門的な知識や技術を身につけ、卒業後にアパレル企業にデザイナーとして就職するという方法です。実践的な知識や技術を身につけられるだけでなく、服飾系学校に在籍することにより、学校あての求人などにも応募することができ、学内での成績や学内外のコンテストの評価によっては、大手のアパレル企業のデザイナーとして転職することも夢ではありません。
販売職などのデザイナー職以外の職種でアパレルメーカーに就職し、部署移動によってアパレルデザイナーになる方法です。特にアパレル業界の中でも、ショップで働く販売員の仕事は未経験者歓迎の多い職種であり、働きながらファッションへの知識を深め、同時にアパレルデザイナーに重要なコミュニケーションスキルやリサーチ力を養いつつ、デザイナー職に転身することが可能です。
全くの未経験からアパレルデザイナーに転職することも不可能ではありません。しかしアパレルデザイナーの求人には未経験者であっても応募できるものもありますが、多くの求人は経験者採用の場合がほとんどで、未経験からデザイナーに転職するのは難しい傾向にあります。未経験からアパレルデザイナーを目指すのであれば、参考書などを用いて独学でデザインについて勉強する、服飾系学校で開講されているデザイン画や※ポートフォリオを製作するための短期コースを受講し、コンペに応募してみるなど、デザイナーになりたい情熱を伝えることが大切です。
※ポートフォリオとは
アパレルデザイナーへの転職には条件として実務経験が必要なものと未経験者可のものがあります。実務経験が必須な場合はおおよそ3年〜5年の実務経験が条件としてあることが多いようです。また実務経験が不要な場合は、そのブランドのコンセプトへの共感、ファッションへの興味、意欲などが条件として挙げられています。実務経験の有無の他には、PhotoshopやIllustratorなどのデザインスキルが必要条件としてあります。
以上のように、アパレルデザイナーの仕事は商品をデザインするだけでなく多岐にわたり、そのため求められるスキルも多いのが特徴です。実際にアパレルデザイナーになるには様々なルートがあります。転職する場合には実務経験が重視される傾向にありますが、たとえ未経験であってもアパレル業界の中や独自に経験を積み重ねていくことでチャンスは広がっていくのです。
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