アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識
近年、急速なグローバル化に伴い、規模の大小に関わらず、多くのアパレル企業で英語をはじめとした外国語のスキルが求められています。この現状はアパレル業界に限ったことではなく、すべての業界で加速していて、この先ますます必要不可欠なスキルの一つになっていくことは間違いないでしょう。そこで今回は、アパレル業界で語学力を活かせる職種、実際にどのくらいの語学力が求められるかについてご紹介していきます。
アパレルのデザイナー職の場合は、その年のトレンドを含めた情報のほとんどは欧米諸国のコレクションから発信されるため、その年の最新トレンドリサーチを行うためには海外ウェブサイトや海外雑誌などを理解するための外国語、特に英語のスキルが役立ちます。またマテリアルリサーチ※のために、世界的な素材の見本市などに視察に行く場合にも英語やフランス語、イタリア語などが重宝します。
※マテリアルリサーチとは・・・製品に使う素材についてリサーチを行うことを指します。製品の用途やデザインに合わせて、適切な素材を選ぶことは、製品をデザインする過程で重要な作業の一つです。
アパレル業界ではグローバル化が進んでいるため、商品企画を進める中でも取引先が全て日本とは限りません。中国を含めたアジア諸国での生産が多いブランドなどは、中国語や韓国語なども必要になる場面も多くあります。このことはMD(マーチャンダイザー)や生産管理の仕事をする上では更に必要の度合いは強くなるでしょう。英語をはじめ、多言語をマスターしている方であれば生産管理やMDの仕事でそのスキルを活かせるシーンが多いでしょう。
上記のように生産地がアジア諸国という理由以外にも、企業・ブランドによっては世界中から様々なルートで商品を仕入れているので、貿易業務として英語はマストなスキルになることでしょう。また海外で販売しているブランドなどでは、リサーチやコミュニケーションスキルとしの英会話はとても重要です。
日本を訪れる外国人観光客は、年々増加傾向にあり、街中でも頻繁に見かけるようになりました。観光客の中には、買い物目的で日本へやってくる観光客も多いため、常駐の通訳スタッフを用意している百貨店や、ファッションビルも少なくありません。接客に対応できる英語力があれば、即戦力として重宝されるでしょう。
アパレルの外資系でも、ハイブランドとカジュアルブランドで求める人材の傾向は異なります。ハイブランドに関しては、海外の本部で働く社員とコミュニケーションを取る機会もあるため、日常会話レベルの英語力が求められることが多くなります。カジュアルブランドでは入社時点で語学スキルが必須というブランドは少ないようですが、国内アパレルに比べるとグローバルな環境であるため、触れる機会は多いと考えるべきでしょう。スピーキングのハードルは高いですが、例えば国内アパレルとの服のサイズ表記の違いや、ファッションに関する専門用語は英語が多いため、簡単な英語での読み書きができるだけでも日常的に役立ちます。
アパレル外資系企業では、求められる外国語の種類やレベル、そして実際に外国語を使うシーンは、職種やポジションによっても異なります。近年では外資系ブランドの中でも語学スキルが必須ではない企業も増えてきましたが、今回は、転職条件として求められることの多い英語必須の場合における具体例を挙げて解説します。
外資系ラグジュアリーブランドのMDマネージャー職の応募条件には、多くの場合はビジネスレベルの英語必須と書かれています。外資系ラグジュアリーブランドのMDマネージャーとなると、メールや電話などを介した本国スタッフとコミュニケーションは必須であり、もちろんアパレル専門用語も全て英語で理解しなければなりません。Zoomなどを使用した電話会議なども日常的に発生しますので、流暢な英語を使えなければ厳しいでしょう。本国へ提出する資料作りなど、英語での書類作成の機会も多く、マネージャークラスは常に英語に接するようなポジションです。TOEIC800点以上の高い英語力を身につけていないと務めることは難しいでしょう。
マネージャーではなく、スタッフレベルのVMDでも、日常会話レベル以上の英語力(TOEIC700点以上)を必要とされることが多いです。特にVMDが1人や2人といった小規模な体制であった場合は、本国との密なコミュニケーションが必要となるため、高いレベルの英語力が求められます。一方で、VMDのチームが複数人体制で、なおかつVMDマネージャーが高い英語力の持ち主であれば、VMDスタッフとしては日常会話レベルの英語力で支障はないでしょう。これは他の職種にも通ずることではありますが、日本のマーケット事情は欧州とは全く異なります。そのため、本国のレギュレーションと日本のマーケットを照らしあわせ、その折り合いを付けるべく、本国と交渉を行う必要も出てきます。その際、理論的に本国を説得できる高い英語力を身につけていたほうが、スムーズに進むことは想像に難くありません。逆に、日本から本国へと新しい提案をすることも可能になり、本国の信頼を得て、あなたの評価も上がるかもしれません。このように、英語でスムーズなコミュニケーションをとることができるレベルにあれば、スタッフレベルでも非常にプラスに働くでしょう。また、英語が公用語ではない欧州(イタリア、フランスなど)系企業の場合、イタリア語、フランス語などの現地の公用語のスキルがあれば、より親密にコミュニケーションを取ることができ、重宝されるでしょう。
PRは対外的なコミュニケーションが仕事の軸になります。「高いコミュニケーション能力を必要する」という意味では、日本語の場面でも、英語の場面でも同じです。PRはスタッフレベルでもコレクション時期などに、本国へ出張しなければならないことも多く、本国スタッフとスムーズに意思疎通ができるレベルの英語力は必須でしょう。日常的にメールや電話のやりとりも発生しますし、本国へのレポーティングでは、英語での読み書きのスキルも求められます。前出のVMDでお話したのと同様に、本国からのリクエストやレギュレーションを汲みつつ、日本のマーケットに合わせた効果的な媒体露出を図るために、本国と交渉をしなければならない場面もでてくるでしょう。日本のマーケットを理解しつつインターナショナルな思考を持ち、英語/日本語双方での高いコミュニケーションスキルを求められる職種です。TOEIC800点以上の高い英語力に加えて、ライティング、スピーキングでも実践的な英語力が求められます。
語学スキル必須でない求人でも、円滑な業務のため、必要最低限のフレーズを知っておくと困りません。この章では、店頭での接客時に覚えておきたいフレーズをご紹介します。
「何かお手伝いできることはありますか?」/「何かお探しですか?」
May I help you?/Are you looking for something in particular?
まずは、日本人のお客さまに対してもよく使う接客フレーズを英語で覚えてみましょう。店内で服を見始めたり、何か探しているような素振りのお客さまがいたりするときに使えるフレーズです。慣れない日本でアパレル店を覗きに入ったお客さまにしてみれば、一言声をかけられただけでほっとしてもらえることがあります。最初に「いらっしゃいませ」の挨拶として、Hello! と笑顔を向けてみるのもおすすめです。
– 「かしこまりました。」
Certainly.
Of course.
お客様に何か頼まれた時の一言目の返答に使えるフレーズです。
– 「少々、お待ちください。」
Please wait a moment.
「在庫を確認してほしい」と頼まれたときなど、確認作業などでお客様を待たせることがあります。そのようなお客様に待っていただく場面で、無言でお客様を待たせてしまわないために、覚えておくと便利です。またお客様をお待たせして、戻った時に一言「お待たせしました」 Thank you for waitingと伝えると良いでしょう。
– 「こちらは、いかがでしょうか?」
How about this one?
お客様に商品をお勧めしたい時に使えるフレーズです。お客様の見ている商品の違うサイズのものや、色違いの商品をお見せする時にも使えます。
<小見出し H4>基本フレーズ3. お見送りの時に使えるフレーズ
– 「ご来店ありがとうございました。」
Thank you for visiting our store.
– 「良い一日をお過ごしください。」
Have a nice day!
お客様をお見送りする際に使えるフレーズです。
語学はすぐに習得できるものではありませんが、話せるようになれば転職の際には大きな武器になります。専門的なスキルに英語でのコミュニケーション能力が加われば、あなたの市場価値はさらに高まるでしょう。家で過ごす時間が増えたこの機会を活かして、スキルアップのために語学の勉強を始めてみてはどうでしょうか。
アパレル業界の転職には、まず業界の情報を積極的に収集することが重要です。転職の際は、転職活動をサポートしてくれるアパレル業界に特化した転職エージェントに相談することが成功のポイントです。まずはプロのコンサルタントに相談してみましょう。転職に関する知識はもちろん、現在の募集状況や、あなたの強みを活かせるお仕事をプロの視点で提案してくれます。
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