アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識
30代で転職を決断することは、リスクがあると考えている方も多いのではないでしょうか。ましてや未経験の業界への転職は、一見とても難しいように見えます。そこで30代で転職を考えている方にオススメしたいのは、アパレル業界です。アパレル業界への転職においては、経験者はもちろん、未経験者であっても転職可能な職種もあり、年齢制限などもあまり限定的でない場合が多いことが特徴です。
そこで今回は、30代でのアパレル業界転職に必要なスキルや経験、転職活動をする際に押さえておきたいポイント、そして転職後にどんなキャリアアップ方法があるのかについてご紹介していきます。
アパレル業界の30代の転職というのは中途採用になるので、企業は「即戦力」となる人材を求めています。新卒採用のように一から教え込む必要がなく、前職での経験や培ったスキルを活かして、すぐにでも活躍できる人材を企業側は求めています。そのため、前職がアパレル業界で応募する求人が同じ職種であれば、即戦力として大きくアピールすることができますし、その時の実績や学びのエピソードがあればとても有利になります。だからと言って、アパレル業界が未経験だとしてもあきらめる必要はありません。前職がアパレル業界以外でも、接客業や人と話す機会が多い営業職などの経験がある人は、アパレル販売員として有利だと言えます。業界が違うとはいえ、お客様や取引先とコミュニケーションをとる面では共通する部分が多くあります。接客スキルや営業トークで磨いた話術や経験は自分の武器となり、アパレル業界への転職にも大きくプラスになるでしょう。
また、アパレルの販売職に限らず、本社勤務となる広報や営業職にもその経験は活かすことができます。また、経理や人事労務、総務などの専門職も経験を活かせる職種の一つです。
アパレル業界の仕事では、販売職や営業職、デザイナー職など様々な仕事でコミュニケーション力が必要とされます。社会人に求められるコミュニケーション力とは、会話スキルはもちろんのこと、「報告連絡相談をまめにできること」や「メールなどでの文書による伝達表現スキル」「お客様のニーズをくみ取り先回りして遂行するスキル」など様々なことが求められます。特に、直接お客様や取引先との交流がある販売職や営業職での転職を目指すのであれば、コミュニケーション力は必須といえるでしょう。他業界での接客や営業経験が無い場合は、より積極的にコミュニケーション力をアピールすることが重要です。例えば、部活やサークルなどで協力して何かを成し遂げた経験でもいいですし、前職で同僚や上司と協力してやり遂げた仕事のことでもいいでしょう。一人だけではなく、人と協力して何かをやり遂げた経験や交渉した経験は、コミュニケーション力のアピールとなります。職務経歴書や面接では、自分の経験とそこから得た学びをしっかりと伝えてアピールするようにしましょう。
転職する前に抑えておきたいポイントの一つは、企業・ブランド選びです。年収も人間関係も良く、なおかつ自分の好きなブランドであれば誰もが長続きするでしょう。しかし、いくら年収が良くても、自分が好きではないコンセプトの企業では仕事は長続きしないものです。年収だけにこだわらずに、そのブランドや企業について知ることがポイントです。
ブランドによっては「個人売上」を重要視する企業やブランドもあります。また、個人売上による歩合制がある場合もあります。お客様とのコミュニケーションをとることが好きで、積極的な接客術が得意な方であれば、個人売上を重視したブランドが合っていると言えます。しかし企業によっては、個人売上ばかりを見るのではなく、お店全体で売っていこうという考えのブランドもあります。その企業の経営方針や特色を知らずに入社してしまうと、自分が予想していたものと違った場合に、大きなギャップを感じてしまい長続きしない原因となってしまいます。アパレル業界への転職を成功させるために、自分の条件に合う企業・ブランドを事前にしっかりリサーチしてから転職活動を行ってみてください。
面接を成功に導くためには、自己PRでいかに自分の魅力や強みをアピールできるかにかかっています。特に30代で未経験でアパレル業界へ転職となると、今までどんな仕事をしてきたのか、経験や実績をどのように活かすことができるかという点が面接官にとっては最も知りたい情報です。そのため自己PRは自己分析を十分行った上で、具体的なエピソードを交えて、自分のことを面接官にプレゼンするつもりで行うようにしましょう。
30代で転職後、気になるのはその後のキャリアについてでしょう。アパレル業界の求人の中で一番求人数が多いのは、販売職です。販売職でアパレル業界に転職をした場合のキャリアアップは、その後店長やマネージャーになるのが一般的でしょう。未経験であれば転職後すぐに店長やマネージャーになることは難しいですが、年齢や社会人としての経験を考慮され、早くキャリアアップへの道が切り開かれる可能性もあります。また、お客様へ提案をすることが好きな人や、常に商品に触れていたい人は販売職としてのキャリアを考えるかたも多いようです。その場合は、あらかじめ企業リサーチの中で「販売スペシャリスト」などのキャリアの可能性があるブランドかどうかなどを調べておくと良いでしょう。
アパレルの販売以外の職種には、本社勤務という選択肢もあります。販売職に比べると求人数は多くないものの、アパレル業界にはMDや営業、デザイナーやパタンナー、バイヤーやプレスといった職種があるので、これらの職種を希望する人は始めから本社スタッフのアシスタントの求人を探すと良いでしょう。転職直後はアシスタントだとしても経験を積めばキャリアアップも見込めます。ほかにもアパレルのオンラインショップの運営やWebデザインなどのIT分野での活躍をすることも可能なので、スキルや経験に自信のある人はぜひ応募してみてはいかがでしょうか。
アパレル業界はやりがいのある仕事も多く、クリエイティブでとても魅力的な業界です。30代で転職に挑戦することに、不安やリスクを感じて尻込みしてしまう人も多くいるでしょう。しかし30代だからこそアピールできるスキルや経験値の高さや、社会人としての常識があることを評価されやすいといった利点もあります。自分の条件に合った企業やブランドをしっかり見極めて、如何に自己PRで自分の経験や魅力を伝えられるかが転職を成功させるための重要なポイントとなるでしょう。
WILL WORKS0081