アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識
非常に多くの企業が存在するアパレル業界ですが、その中でもアパレルの企画から製造、販売までを一括で行っている会社のことを「アパレルメーカー」と呼びます。アパレルメーカーには沢山の職種があり、大きな企業では数千人が勤務することも珍しくありません。
そんなアパレルメーカーの仕事内容には、具体的にどういったものがあるのでようか。アパレルメーカーに務める上でのやりがいや、アパレルメーカーならではのメリットについて、この記事を通じて詳しく解説していきます。
アパレルメーカーは、アパレルの企画・製造・販売あるいは卸売りを一括で行う会社です。特定のメーカーから仕入れた商品を販売する業者や、反対にメーカーから依頼されて商品の製造だけを行っている業者のことは、アパレルメーカーとは呼びません。
また、アパレルメーカーとブランドは厳密に言えば異なります。アパレルメーカーの名前がそのままブランド名になっていることも多いため誤解されやすいのですが、ブランドはアパレルメーカーが製造している商品をグループ分けした際の言葉に過ぎません。
たとえばA、B、Cという3つのブランドがあるとします。それぞれが独立したメーカーのように思いますが、販売元をたどってみると、実は3社すべてが同じアパレルメーカーによるブランドだったということも有り得るのです。
アパレルメーカーは、自社でアパレルに関するすべての作業を完遂させます。製造など一部の作業は外注することになりますが、デザインから企画、販売に至るまでのすべてを一貫して行うため、一つの会社に多くの役割を持つ社員が在籍することが普通です。
結果的に、様々な職種の人物がアパレルメーカーに勤務することになります。まずはアパレルメーカーにはどんな職種があるのか見ていきましょう。職種別の仕事内容や特徴についてもこの項目でご紹介します。
アパレルメーカーが製造したアイテムは、自社の販売店で取り扱うことが一般的です。いわゆる「店舗スタッフ」がアパレルメーカーから直接的に雇用され、商品の販売や接客、商品管理などの仕事を担っています。
一般的な販売員のほかには、それを統括して店舗を運営する店長、エリア別に特定の区域を担当するエリアマネージャーなどがいます。共通しているのは、メーカーにおける最前線となるショップの運営に携わることです。
マスコミなどのメディア関係者や、百貨店をはじめとする関係会社に向けてサンプルを送ったり、衣装の貸し出しをしたりする仕事もあります。商品の販売という目的を達成するために、ありとあらゆる形でアプローチを仕掛けるのが販売部門の仕事です。
世間の流行や需要に対して敏感に反応し、売れると判断できる商品を企画する職種です。市場調査の結果を商品に反映されるマーケッター、開発から陳列までの流れを一元管理するマーチャンダイザーといった職種が代表的なものになります。
それぞれの部門ごとに担当者や責任者が配置されることもあり、セールスマネージャーやプロダクトマネージャーといた肩書が付けられます。各店舗への商品の配分量を検討する職もあり、これはディストリビューターと呼ばれることが一般的です。
その他にも、購買欲を持たせるために様々な工夫を凝らし、店舗のレイアウトを決定するビジュアルマーチャンダイザーといった仕事も企画に関する職種に含まれます。如何に魅力的な商品を作り、ポテンシャルを引き出す売り方をするかを考えるのがこの職種です。
企画部門から示された方針を基に、商品のデザインを担当する職種です。代表的な職種としてはデザイナーやパタンナーがあり、この仕事に憧れてアパレルを目指すという方も多いのではないでしょうか。アパレル業界では花形と見られることも多い職種になります。
しかし実際には、デザイナーが仕様書を作成することも多く、仕事内容には地味な作業も含まれます。制作されたパターンを基にして生地に型を入れていく「マーカー」、サイズごとに大きさを変えて型紙を製作する「グレーダー」など、地道な仕事も多い職種です。
スポーツ性能を追及するアパレルメーカーの場合は、人間工学に基づいたデザインを担当するヒューマンエンジニアなどの職種で活躍する人もいます。普通の人が持ち合わせていない、特別なセンスが求められる仕事があることも特徴と言えるでしょう。
アパレルメーカーに転職・就職するメリットは、好きなアパレルに関連する仕事に人生を捧げられる可能性があることです。生産に携わった商品が世の中に流通することにやりがいを感じる方もいます。アパレルメーカーならではの魅力を詳しく解説しましょう。
店頭で商品を販売するスタッフの年齢層はアパレルメーカーのコンセプトによって異なりますが、一般的には20~30代が中心です。販売員として同じ職場で長く働き続けることは困難であるものの、アパレルメーカーなら配置換えで別の部署に移ることができます。
たとえば30代までは店舗スタッフとして働き、40代以降は営業職に就いたり、マーケティングを行ったりといったことを、同じ会社で行いやすいのです。年齢やキャリアに応じた適材適所に就けますので、定年までアパレルに関与し続けられる可能映画高くなります。
アパレル業界は、女性社員の比率がとても高い業界の一つです。女性向けブランドの販売店に至っては、店舗スタッフのほぼすべてが女性で占められることもあります。そのため、女性が働きやすさを感じられる環境が整っている場合が多いことも魅力的です。
多くの女性が働いているアパレルメーカーなら、産休に代表される社内制度や福利厚生が充実しているケースが目立ちます。様々な点に配慮や理解が行き届いているため、女性のみならず男性も快適に感じられる職場を見つけやすくなるでしょう。
アパレルメーカーに勤める社員は、全員が主役級の活躍をして一つの商品を世の中に生み出しています。商品のコンセプトを考える人、デザインを考える人、発注をかける人、営業する人、販売する人と、どれか一つの役割でも欠けてしまえばアパレルメーカーは成り立ちません。
街中に出て、自社で販売している商品を着ている人を見かけたり、テレビなどのメディアで自社商品が取り扱われたりすることは、アパレルメーカー社員にとって最高のモチベーションです。一つ一つの商品により深く誇りを持てることが、アパレルメーカーに勤務する魅力になります。
アパレルメーカーとは、商品の企画から製作、販売までを自社が一括で手掛けている会社を指す言葉です。ブランドと同一視されることもありますが、厳密に言えば異なり、ブランドはアパレルメーカーが取り扱う商品のラベル分けに過ぎません。
ほぼすべての作業を自社で担うため、職種は豊富であり、仕事内容も様々です。接客やマーケティング、デザインや品質管理などの仕事が代表的なものとなりますが、いずれも商品の制作と流通には欠かすことのできない重大な仕事になります。
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