アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識
アパレル業界の転職では、企業や職種によっては資格を取得していることによって有利になる場合も多くあります。さらに、資格のために勉学に励み、実際に資格取得をすることは自身のスキルアップにも繋がるので資格は持っていて損はありません。今回は、アパレルの職種別で見る、持っていると転職に有利な資格、そして職種問わずアパレル業界の転職に役立つ資格をご紹介します。
ファッションに特化した資格試験を企画・運営する一般財団法人日本ファッション教育振興協会が主催する資格で、アパレル業界の現場である店舗において、接客技術、販売力、ショップ運営などの必要な知識や能力向上を目的に行われている検定試験です。1級から3級の筆記試験からなり、最高難易度の1級では、服飾専門過程を2年修了したのち、3年ほど実務経験を積んだレベルが求められます。
(参照:日本ファッション教育振興協会、ファッション販売能力検定、https://www.fashion-edu.jp)
販売士は、日本商工会議所による検定資格で、リテールマーケティング検定とも言います。衣料品など分野問わず流通・小売業に関する知識・技能を測る資格であり、1級から3級に分かれています。1級に関しては経営レベルの知識が必要になるため、販売員、店長を経験したのちに企業経営に関わりたいと考えている人は1級取得を目指すのもいいでしょう。
(参照:日本商工会議所、販売士、https://www.kentei.ne.jp/retailsales)
接客サービスマナー検定は、その名の通り接客サービスの能力を判定する検定資格です。基礎的なビジネスマナーからサービスマナー能力、クレーム応対など、接客に関わる全般的な知識・技能が問われます。1・準1・2・3級に分かれており、準1級以上は筆記試験にあわせて実技試験も試験科目に含まれます。EC領域の発達により、店舗のあり方や販売員のサービスのクオリティなどは、これまで以上に重視されはじめているため、取得しておくと転職に有利に働くでしょう。
(参照:NPO法人 日本サービスマナー協会、接客サービスマナー検定、https://www.setsuken.net)
MDやバイヤーにとって有益な資格は、ファッション・アパレル業界に直接関連するものだけではありません。MDやバイヤーは、商品の原価や売値などお金の流れを把握することが業務として根幹にあるので、簿記を取得しておくとその能力を提示できるでしょう。実務においてもとても重要な業務になるため、前もって基礎的な知識をもっておくと役立つでしょう。
(参照:日本商工会議所、簿記、https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping)
アパレル業界のMDやバイヤーは国外での活動も多くなるため、英語スキルは一定以上のレベルが求められます。そのため、英語の語学レベルを示す指標となるための検定や資格は取得しておくといいでしょう。日商ビジネス英語検定に限らず、TOEICあるいはTOEFLなどの外国語能力に関する検定は、受けていれば十分役立ちます。主に英語を使う場面が多いですが、ファッション・アパレル業界では中国語の使用頻度も比較的高いので、中国語に関する検定や資格も取得しておくとさらに有利でしょう。
(参照:日本商工会議所、日商ビジネス英語検定、https://www.kentei.ne.jp/english)
営業士検定は、日本営業士会が主催する資格検定制度です。営業士とは「マーケティング武装、情報武装したマーケティング・セールスのスペシャリスト」のことを指します。営業士初級、営業士上級、営業士マスターの3段階に分かれており、級が上がるごとに営業管理業務やマネジメント・マーケティングに関する専門的な知識や技能が求められます。すでにアパレル業界で営業として活躍している人や、今後営業職を目指す人などは、基本的な営業業務に関する知識・技能が問われる営業士初級の取得からお勧めします。
(参照:JPS、営業士、https://www.nrep.jp)
特定非営利活動法人セールスキャリア開発機構が主催する受験者の営業力を測定する検定です。3級から1級まであり、級が上がるごとに下級の資格保持と2級は3年以上の実務経験、1級は5年以上の実務経験が受験資格として設定されているため、まずは3級からの取得が必須となります。3級は営業未経験者からの受験も可能なので、アパレル業界の営業職での活躍を目指す人は受験してみると良いかもしれません。
(参照:特定非営利活動法人セールスキャリア開発機構、セールススキル検定、https://sales-career.org)
公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会が主催しているPR資格試験です。すでにプレス(PR・広報)を担当している方はもちろん、プレス(PR・広報)業務に関心を持っている社会人・学生を対象にしている基礎的知識から実践まで検定できる試験です。
(参照:公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会、PRプランナー資格認定制度、https://pr-shikaku.prsj.or.jp)
通信販売事業の業務に関する知識や関連する法規、マネジメント力をはかるEC領域のスペシャリストを目指すための資格です。3級ではECの基本的な業務フローや戦略に関する知識が必要となるため、実務経験がない人は3級の資格取得の勉強を通して基本的な知識を蓄えると効果的かもしれません。2級以降は実践レベルのマーケティング戦略や経営戦略レベルの知識が求められるので、実務経験のある人は2級からのチャレンジをおすすめします。
(参照:一般社団法人 通販エキスパート協会、通販エキスパート検定、https://tsuhan-exa.org/kentei)
株式会社サーティファイが主催するネットマーケティングに関する包括的な知識をはかる検定です。ウェブ担当者に求められるファシリテート能力、ウェブに関する知識や技術、ネットマーケティングに関する知識、経営戦略と連動したウェブブランディング能力の4つの用件が評価される検定です。ほか検定資格と同様に公式テキストが販売されているため、試験対策や知識の体系化のために活用すると良いでしょう。
(参照:株式会社サーティファイ、ネットマーケティング検定、https://www.sikaku.gr.jp/nm/)
日本ビジュアルマーチャンダイジング協会が支援している国に認定された資格試験です。消費者に対して商品を効果的に提示するために必要な知識や実務能力をはかる試験で、VMDについての基礎知識や商品の特性にあわせたプレゼンテーション手法に関する能力、什器・器具、照明、色彩、材料、関連する法規、安全衛生管理などについての知識や技能が問われます。1級から3級まであり、1級ではイメージスケッチの作成など級が上がるにつれてより専門的な能力が必要になります。VMDや店舗開発職に対する知識やスキルがある事を証明する資格になるので、募集要項に記載のない場合は必須ではないものの、取得しておくと有利になるでしょう。
(参照:日本ビジュアルマーチャンダイジング協会、商品装飾展示技能検定、http://www.javma.com/skill-examination.html)
中央職業能力開発協会が主催する技能検定制度の一種で国家資格です。ファッション・アパレル業界のデザイナー・パタンナー に関連する資格は、婦人子供服製造技能士や紳士服製造技能士を中心に、布はく縫製技能士、ニット製品製造技能士、和裁技能士などがあります。それぞれ特級、1級、2級からなり、1級、2級は決められた時間内に指定されたものをつくる技術試験となります。特級では品質、安全などに対する管理項目や作業指導についての計画立案試験があり、実務経験が5年以上ないと受験できません。国家試験ですので、持っていてとても有利な資格です。
(参照:中央職業能力開発協会、技能士、https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.html)
パターンメーキング技術検定は、アパレル・リテール企業等のパターン技術者として十分な活躍ができるように、また、デザイナーとして就職する際にも習得しておくべき重要な技術として、身に付けてもらう目的で実施されています。パターンメーキング技術検定はパターン技術を習得するための資格です。洋服の構造を理解している者とみなされるため、パタンナーだけでなくデザイナーが持っていても有利な資格です。3級から1級までの種類があり、筆記と実技試験からなっています。筆記だけでなく、実技も試験内容にあるので就職活動の際、技術を持っていることをアピールできるでしょう。
(参照:日本ファッション教育振興協会、パターンメーキング技術検定、https://www.fashion-edu.jp/pt/pt.html)
繊維製品品質管理士は、アパレル商品の品質・性能の向上を目的に、それらの製品の生産・販売を行う企業やブランドでの活躍する人のための資格です。企業・ブランド活動の合理化や消費者利益の保護、企業・ブランドと消費者の信頼関係の改善など、ファッション・アパレル業界で活躍するための製品に関する実務的な能力を測る検定試験になっています。名刺にも記載できるため、初対面で必要な知識を身につけているということをアピールできます。「基礎科目3教科」と消費者苦情に関する記述試験「事例」、「論文」の5教科を3年間かけて合格すると資格を取得することができます。
(参照:TES、繊維製品品質管理士、http://www.tes-shikaku.jp)
厚生労働省所轄の公的団体として設立された、職業能力評価の専門機関「中央職業能力開発協会(JAVADA)」が主催する、生産管理職に必要な知識の習得と実務能力の評価を目的とした公的資格です。それぞれの知識・実務レベルに応じて、BASIC級、生産管理プランニング2・3級、生産管理オペレーション2・3級、生産管理1級に分かれており、受験資格の制限はありませんが、BASIC級は生産管理職内定者などの初学者レベル、各3級は実務3年以上のレベル、各2級は実務5年以上のレベル、1級は実務10年以上のレベルと設定されています。複雑かつ多様な業務の管理を行うことが多い企画・生産職を目指すのであれば、その知識レベルを確かなものとして示すためにも取得すると良いでしょう。
(参照:中央職業能力開発協会、ビジネス・キャリア検定(生産管理)、https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/logi-basic.html)
MOSとは、国際資格の一種で、マイクロソフト社製のオフィスソフトであるWordやExcelなどの仕様スキルの証明となる資格です。正式名称はマイクロソフトオフィススペシャリストといいますが、一般的にMOSの略称で知られています。世界的な企業であるマイクロソフト社の認定資格なので、パソコンスキルを証明する資格の中でも人気があります。特に業務上でWordやExcelを使用するアパレルの事務職・内勤職に転職する場合には、取得しておくと役立つでしょう。
(参照:オッデセイコミュニケーションズ、MOS, https://mos.odyssey-com.co.jp)
日商PCとは、企業においてパソコンなどのIT機器を効率的に活用するための知識やスキルを評価する検定試験です。試験は、「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の3種類に分かれています。それぞれにおいて難易度の低い順にBasic、3級、2級、1級があり、級ごとに知識科目と実技科目の2科目を実施します。ビジネス文書の作成スキルやデータ活用スキルの習得を目指す検定であるため、アパレルの事務職・内勤職に活かせる資格といえるでしょう。
(参照:日本商工会議所、日商PC, https://www.kentei.ne.jp/pc/about)
ファッションビジネス能力検定は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が主催する資格です。1級から3級の3種類があり、ファッション・アパレル業界のマーケティング戦略からファッションビジネス基礎・応用など、幅広い知識が求められます。ファッション情報の収集・分析などの能力を示せるため、職種問わずアパレル業界の転職で役立つでしょう。
(参照:日本ファッション教育振興協会、ファッションビジネス能力検定、https://www.fashion-edu.jp/bis/bis.html)
ファッション色彩能力検定とは、アパレル業界の仕事をする上で必要となる流通・マーケティング、ファッション商品の専門的知識や実務的な能力を測る検定試験です。特にアパレル業界では、商品ディスプレイや商品企画、お客さまへの商品選びのアドバイスに学習を通じて得た知識を役立てるなど、様々な業務でスキルを活用できるでしょう。
(参照:日本ファッション教育振興協会、ファッション色彩能力検定、https://www.fashion-edu.jp/bis/bis.html)
今回は、アパレル業界の転職に有利な資格を職種別にご紹介しました。アパレル業界の転職には、資格の取得以上に実務でのスキルが重要です。ただ、資格はその能力をわかりやすく示すための指標としてとても有益なものでもあります。資格を取得するために得た知識は、実務経験の密度をより高め、その後のキャリアステップを助けてくれるでしょう。
アパレル業界には、様々な仕事が存在します。求人数や募集定員の少ないアパレル専門職の転職は、業界の情報を深く収集することが重要です。転職の際は、アパレル転職に特化したエージェントに相談することが成功のポイント。まずはプロのコンサルタントに相談してみましょう。
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