アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識
アパレル業界の販売職の仕事にとって、正しい言葉遣いでお客様に接することは大切なことですが、自分が正しい敬語を使えているのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。販売職に限らず正しい敬語を使うことは、転職の面接時にもとても重要です。間違った敬語や不自然な言葉遣いを多用してしまうと、選考に影響することもあります。そこで今回は、アパレル業界の販売で頻繁に耳にする”拝見させていただく”について解説すると共に、アパレルの接客でよく使われる敬語をシーン別にご紹介していきます。
「拝見」は、<はいけん>と読み、「見る」の謙譲語にあたります。謙譲語とは、相手をたてる為に、自分の行為を下げる表現方法の一つです。「拝見」は、見るという行為をへりくだって表す言葉です。この時の主語は自分自身や、身内になると覚えておくと理解しやすいです。
「拝見させていただきます」は“二重敬語”に当たり、この表現はNGです。「拝見する」は、それだけですでに、「見せていただく」という意味があります。そのため、謙譲語の「拝見する」に、謙譲語の「させていただく」をさらにプラスすると、“二重敬語”になってしまうのです。「拝見します」「拝見しました」が本来の正しい使い方になります。
「拝見しています」は、例えば資料やホームページなどを見ながら話をする場合に使うといいでしょう。「見ています」よりも丁寧な印象を相手に与えます。逆に相手に見てもらいたい時は「〇〇ページをご覧ください」というように使いましょう。
何かをこれから見る時、将来見る時に使います。相手から資料を受け取った時には、このフレーズが使えます。
「見せてください」の謙譲語が「拝見したく存じます」「拝見させてください」です。丁寧さを心がけるあまり「拝見させていただいてもよろしいでしょうか」とすると、二重敬語のうえに回りくどい言い方になりますので注意しましょう。
「拝読」は、<はいどく>と読み、「読む」の謙譲語です。「拝見する」と同じく、自分自身の行為をへりくだって使う言葉になります。また「拝読」は、それを書いた本人に対し、敬意を払う言葉にもなります。たとえば、上司からのメールを「拝読しました」と言った場合は、自分の行為をへりくだって表現すると同時に、上司に対して敬意を払うことになります。では、上司から借りた本を「拝読しました」と言った場合、これは正しいのでしょうか? この場合は、上司はその本を書いたわけではなく貸しただけなので、「拝借」という言葉を使うことが正解です。貸してくれた上司に敬意を払い、「拝借した本を読ませていただきました」とするとよいでしょう。
「拝受」は、<はいじゅ>と読みます。「拝受」もまた謙譲語にあたり、何かを受け取った行為をへりくだって表現する方法です。ビジネスの場面では、メールや資料を受け取ったときに「拝受しました」を用いることが多々あります。
「査収」の読み方は、<さしゅう>。「査」には、よく確認する、調べる、という意味があり、「収」は収める、受け取るという意味を持ちます。したがって「査収」は、よく確認した上で受け取る、と表したい時に使える言葉です。ビジネスシーンでは、接頭語の「ご」をつけて「ご査収」にし、敬語としてよく使われます。受け取ったものを相手によく確認してほしい、という意図を込めたい時は、「ご査収ください」というフレーズが常套句。契約書や金銭など、特に注意して見てもらいたい時に重宝する言葉です。
・「いらっしゃいませ。どうぞお手にとってごらんください。」
・「いらっしゃいませ。◯◯をお探しですか?」
お客様が来店されたら「いらっしゃいませ」と笑顔でお迎えし、ファーストアプローチとなる簡単な声かけをしましょう。
<小見出し H4>試着時|アパレル販売職敬語
・「ご試着なさいますか?」
・「ただいまこちらの試着室は他のお客様が利用されているので、恐れ入りますが隣の試着室をご利用いただけますか?」
鏡の前で服を合わせているお客様や、パンツやスカートを見ているお客様には試着できることをご案内しましょう。もし試着室が使用中で、お待ち頂く状況であれば「恐れ入りますが」というフレーズを付け加えるとより丁寧な表現になります。
・「ありがとうございます。こちらのレジで承ります。」
・「恐れ入りますが(差し支えなければ)、お名前をご記入いただけますか?」
・「こちらの商品でお間違いございませんか?」
レジでお会計をする際のご案内や、購入される商品の確認をする時に使います。顧客情報を聞く際やクレジットーカードのサインを求めるシーンにおいても、丁寧な対応を心掛けましょう。
・「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」
・「本日はあいにくの雨の中、お越しいただきありがとうございました。」
お客様に対して「ありがとうございました」はごく自然に使われる言葉ですが、より丁寧さをプラスすると次回の来店にもつながりやすくなります。特に雨などの天候不良の日には”わざわざ来ていただいて”という内容も加えるとより効果的です。
・「この度はご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。」
・「ご足労おかけして申し訳ございません。」
商品不良による返品・交換やクレームを受けた際には、お詫びの言葉と真摯な対応を心掛けなくてはいけません。直接お店に足を運んでいただいたのであれば「ご足労おかけして」というフレーズを加えて、申し訳ない気持ちを伝えましょう。
まとめ
アパレル販売職は接客業のため、正しい敬語を使うことが求められます。間違った敬語を使っていると、お客様に不快感を与えてしまうことや、常識がないと判断されて信用を失うこともあります。癖となってつい使ってしまいやすい言葉も多いので、アパレル業界への転職を目指す際には、今一度自分の言葉遣いや敬語を見直してみると良いかもしれません。
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