アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識
アパレル業界で転職をお考えの方の中には、「セレクトショップで働いてみたい」または「今働いているセレクトショップでの経験を活かせる職場に転職したい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。洗練されたアイテムが揃うことで人気のセレクトショップ。国内には有名なアパレルのセレクトショップがいくつもあり、それぞれの世界観やコンセプトに魅了されるファンが多いことも特徴の一つです。今回は、セレクトショップの特徴や活かせるスキル、代表的な国内のセレクトショップについてご紹介します。
セレクトショップとは小売形態の1つで、独自のコンセプトに基づき、優れた目利きを持つバイヤーが買い付けた商品を揃えるショップを指します。若手のデザイナーや、日本ではまだ知名度の低い海外ブランドの商品を積極的に取り扱うことでファッションビルや百貨店、専門店などの小売業態と差別化を図っています。オーナーやバイヤーの打ち出すコンセプトが明確であることも、セレクトショップの魅力の一つと言えるでしょう。取り扱う商品に関しては、洋服だけにとどまらず、服飾小物や雑貨、化粧品、本にいたるまで多彩です。また、それらを通じてコンセプトに沿ったライフスタイルも提案しています。特定のブランドの売上に左右されることのないセレクトショップは、トレンドやニーズに合わせた柔軟な販売戦略の展開と、流行に敏感な消費者へのターゲット戦略が強みです。近年、SPA業態(企画、生産、販売までを自社で行う業務形態)を取り入れた自社開発のオリジナル商品の取り扱いも増えています。
次に、セレクトショップの特徴と、活かせるスキルについてみていきましょう。
セレクトショップで販売されている商品は、各ショップのオーナーやバイヤーたちが国内外の展示会などに行ってセレクトしたアイテムです。ファッションに精通したバイヤーが、トレンドだけでなく本当に良いと思う商品を厳選してバイイングしていることは、お客様を魅了する理由の一つと言えるでしょう。
■活かせるスキル
ファッションをトータルで提案するセレクトショップでは、洋服だけでなく、バッグや靴などの革製品、コスメやアクセサリーに関する知識も役立ちます。将来的にバイヤーを目指したい方は、語学スキルもあると良いでしょう。
セレクトショップの大きな特徴は、「ブランドにとらわれない」ということです。ブランドショップの場合、ブランドのカラーを守るためにデザインが保守的になりがちですが、セレクトショップはひとつのブランドにとらわれる必要がなく、ショップのコンセプトに基づいて毎シーズン最良のものをバイイングするため、店内にはより洗練された商品が展開されます。
■活かせるスキル
セレクト商品を扱うセレクトショップでは、より幅広い知識とブランドにとらわれず良いものをおすすめする提案力が問われます。アパレル販売経験者であれば、これまで培ってきたコーディネートなどの提案力、ニーズを引き出すコミュニケーション力を活かすことができるでしょう。
複数のブランドアイテムが同時に見られるという点も、セレクトショップならではの魅力です。例えば同じアイテムでも、ブランドが違えばサイズ感や雰囲気が全く違いますが、セレクトショップでは、複数のブランドを着比べて選ぶことができます。また、知らないブランドと出会えることも魅力の一つと言えるでしょう。
■活かせるスキル
セレクトショップで働いた経験があれば、他のセレクトショップでも様々なブランドや商品の知識を活かすことが可能。即戦力として活躍できるでしょう!
ファッションのみならず、雑貨や本、化粧品などのライフスタイルをテーマにした事業を展開しているショップもあり、セレクトショップならではのハイセンスでオリジナリティのある商品に出会えることも、魅力の一つです。
■活かせるスキル
アパレルの経験が無い方でも、化粧品や雑貨などの販売をしたことがあれば、その接客経験と知識を活かしてセレクトショップで働くことができます。
販売士(1級〜3級)やファッションコーディネート色彩能力検定などの資格を取得して、さらにスキルアップしておくのも良いでしょう。
JOURNAL STANDARDは、アパレル会社「ベイクルーズグループ」が展開するセレクトショップです。オリジナルと国内外から集められた商品による、ベーシックでスタンダードなアイテムと旬のブランドをミックスした独自のセレクト。カテゴリーに囚われないグローバルな商品と情報を常に提案しています。
公式サイト:https://journal-standard.jp/
ブランドコンセプトは“STYLISH STANDARD”。トラディショナルでありながらもトレンドをプラスした、こだわりのアイテムを展開しているブランドです。メンズブランドの「SHIPS」、「SHIPS JET BLUE」、ウィメンズブランドの「SHIPS WOMAN」、「Khaju」、「liflattie ships」、「Prefer SHIPS」、キッズ向けブランドの「SHIPS KIDS」、さらに、暮らしをテーマにした「SHIPS Days」などのブランドがあります。
1978年にニットメーカーとして創業したのが始まりで、1982年のウィメンズブランドのスタートを皮切りに、直営店1号店「BALLSEY」「MACPHEE」を自由が丘にオープン。多彩なオリジナル商品はもちろん、国内外問わずあらゆるブランドからセレクトしたアイテムも数多く取扱っており、各商品を自社で検品する徹底した品質管理によって、クオリティの高さを保持しています。元々ニットメーカーとしてスタートした背景があるため、特にニットジャケットやセーターなどの品質が高いことで有名です。
公式サイト:https://www.tomorrowland.co.jp/
BEAMSは、1976年に創立されたセレクトショップで、創立当初は、アメリカンカジュアルを中心とした輸入服を取り扱うショップを展開。そこから買い付け商品、BEAMSオリジナル、他のメーカーとのコラボレーションアイテムなど、取り扱う種目を増やしながら徐々に店舗数を拡大していきました。ファミリー向けの「B:MING by BEAMS」、より高品質な服を求める消費者向けに展開する「International Gallery BEAMS」、アメカジを中心としたカジュアル中心の消費者向けに展開する「BEAMS PLUS」といったように、顧客のターゲット層をはっきりさせた上で、ブランド展開を行っている点も特徴的です。
「豊かさ・上質感」をキーワードにしたドレッシーなアイテムを提案するストアブランドです。商品開発理念には”トラッドマインド”を掲げ、日本と西洋の歴史や伝統を大切にしながらも革新性を採り入れたアイテムを提案しています。
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