アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識
転職を考えるとき、履歴書や職務経歴書に何を書くべきか悩む方は多いのではないでしょうか。履歴書は、ある程度フォーマットが定型化されており、必ず記入しなければならない「必須項目」に加え、製品によって異なる「個別項目」が設けられています。一方職務経歴書は、これまでの業務経験と仕事で活かせるスキルを確認するための書類で、決められた形式がないため、記入の仕方に悩んでしまう方もいるようです。今回は、転職を希望するアパレル販売経験者に向けて、職務経歴書の書き方やポイントについてご紹介します。
では、実際の職務経歴書にはどのような内容を書いていけばよいのでしょうか。まずは、アパレル販売職の職務経歴書に記載する内容について、代表的なものを4つご紹介していきます。
職務要約とは、職務経歴の内容を簡単にまとめた要約文のことです。一般的に職務経歴書の冒頭に記載することが多いため、項目採用担当者が最初に目を通す項目と言えます。志望する企業が求める人材をイメージしながら、今までの経歴と共に自身の強みを簡潔に記載するとよいでしょう。
アパレル店員の職務経歴書に書く内容の2つ目は、「職務経歴」です。過去に経験した仕事の詳細について、時系列で記載していきます。たとえば、企業名、勤務期間、業務内容、実績などについて、記載していくことになります。なお、実績を記載する欄については、具体的な数字を記入するとよいでしょう。
【例】
A店
単位営業日あたりの来客数:約300名、従業員数:11名、取扱商品の価格帯:1,000~25,000円
勤務期間:2016年4月~2020年12月
業務内容:接客、販売、在庫管理
実績:2018年度売上高○○万円、目標達成率94%、前年比98%
2019年度売上高○○万円、目標達成率102%、前年比107%
B店
単位営業日あたりの来客数:約500名、従業員数:26名、取扱商品の価格帯:5,000~30,000円
勤務期間:2015年7月~2020年12月
業務内容:接客、販売、店長補佐(新人教育、シフト管理、人材採用)
実績:2018年度売上高○○万円、目標達成率104%、前年比109%
2019年度売上高○○万円、目標達成率106%、前年比112%
アパレル業界に関連する資格を持っている場合には、記載するようにしましょう。アパレル関連の資格には、ファッション販売能力検定、ファッションビジネス能力検定、販売士検定、色彩検定カラーコーディネーター検定などがあります。また、TOEICのスコア、普通自動車運転免許、日商簿記検定など、志望する企業において活かすことができるような資格を持っている場合にも、職務経歴書に記載しておくとよいでしょう。
【例】
○○年○月:色彩検定
○○年○月:商品装飾展示技能検定
○○年○月:普通自動車運転免許
最後に、自己PRです。自身の能力や強みを活かして、志望する企業に対して、どのような貢献ができるのかを伝えることが重要になります。志望する企業が求める人材と自らの共通点を探して、記載するとよいでしょう。たとえば、コミュニケーションを重視する企業の場合には、学生時代の接客に関連するアルバイトの経験、他人から相談を受けやすい人柄などがアピール・ポイントになるかもしれません。それを踏まえて、接客を通じたリピーターの増加、コーディネートの提案力を活かした売り上げのアップなど、企業に貢献できる点をさらにアピールすると良いでしょう。
出典:モデルプレス×エン転職 https://apparel.mdpr.jp/column/howto/11042
次に、職務経歴書を記載する際のポイントを見ていきましょう。
今までの経歴を時系列で記載し、どんな立場で具体的に何をしてきたのかを書き出します。具体的に、店舗の規模・スタッフ人数・マネジメントしたスタッフの人数も必ず記載しましょう。
店舗の目標予算や個人ノルマがあった場合、具体的な数字を記載しましょう。例えば、「毎月の目標予算100万円に対して、6ヶ月間120%達成」や「店舗年間目標2000万円 (予算比:95%、対前年比:120%)」など具体的な数字を記載することで、経験の具体性や売上目標に対する意識の高さをアピールできます。目標達成が出来ていない場合も正直に記載し、原因や達成に向けて取り組んだことがあれば記載することで、前向きな印象を与えることができるでしょう。
数字だけではなく、工夫して取り組んだことを積極的に記載しましょう。例えば、「売上の落ち込みを解消する為に、顧客様にDMを毎月◯枚書いた」「天候に合わせてディスプレイを工夫し、売上達成に貢献した」など、何かマイナスな事柄が起こった際にどんな工夫をし、現状を変えたかなどの具体的なエピソードを記載しましょう。
限られた文字数で、相手に分かりやすく伝えなければいけません。その為、文章構成や具体的な内容・数値は大事なポイントになります。読む相手のことを考え、読みやすく簡潔な文章になっているか、最終チェックも忘れずにしましょう。
アパレル企業の採用担当者は、職務経歴書からどのようなことをチェックしているのでしょうか。
書類選考は、職務経歴書や履歴書のみで行います。その為、きちんとした日本語で丁寧に記載された書類かどうかで、社会人としてのマナーがあるかをチェックされます。必須項目をしっかり記載することはもちろん、任意項目であっても職務経歴はきちんと記載することをおすすめします。
どのようなお客様にどのような商品を販売していたのかなど、具体的なエピソードから、接客力をチェックしています。丁寧な接客が得意な人物、お店の回転率を考慮しながら、幅広い視野でスピーデーな接客が得意な人物、またはセット売りが得意な人物など、売上・客単価・セット率などから、お店で活躍できる人材かどうかの判断をします。
アパレルの販売スタッフは、店の売上をしっかり取ることが重要な仕事です。その為、売上に対しての責任感や、売上目標を達成するための努力は、キャリアアップをしていく上で必須と言えます。売上を取る為にどのような工夫をしたのかなどを記載して、アピールしましょう。
店長や副店長の場合、マネジメント力が重要視されます。店舗の規模やマネジメントしたスタッフの人数だけでなく、スタッフのモチベーション管理をどのように取り組んでいたかも確認されるポイントです。
出典:TWC https://www.t-w-c.net/topics/detail/933/
WIILWORKS00037