アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識
別の業界に新卒で一旦は就職したけれど、昔からアパレルで働くことに憧れていた、一度諦めたアパレルの仕事をしたいと思うようになったなど、転職してアパレル業界で働きたいと考えている方も多いと思います。しかしアパレル業界未経験で第二新卒でのアパレル業界への転職に不安を持っている人も少なくないでしょう。そこで今回は、そもそも第二新卒とは何なのか、第二新卒でアパレル業界へ転職するメリット、転職するのに求められること、オススメの業種や時期をまとめてご紹介します。
第二新卒とは、一般的には新卒で入社して3年以内の時期のことを指すといわれています。つまり第二新卒は、一度就職した経験があるという点が新卒との大きな違いとなります。近年アパレル業界では、第二新卒者への求人が増えています。なぜなら第二新卒は、基本的にはある程度社会経験があるため、社会人としてのマナーや一般常識が身についていると考えられているからです。また、第二新卒は少なくとも一度は社会人経験をしていることになるため、新卒よりも離職率が低いという事実もあります。さらに昨今のアパレル業界の人材不足で、そもそも企業の採用意欲が高まっているという現状も、大きく影響しています。
第二新卒で転職するメリットの1つ目は、求人数が多いということです。現在では、新卒で入社した人の約30%が、3年以内にその会社を辞めると言われています。つまり、第二新卒の期間は、転職がとても多い時期の一つになっています。そのため、企業側としても、人材を確保したいために、積極的に第二新卒の採用を行っているのです。
(出典:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00002.html)
第二新卒で転職するメリットの2つ目は、たとえアパレル業界未経験であっても転職しやすいということです。基本的には企業側は、第二新卒に対して特別な経験やスキルは求めていないことがほとんどであるといわれています。したがって、たとえアパレル業界未経験であっても、一般的な社会人としての知識と経験があれば採用してもらえるチャンスが十分にあると考えられます。
第二新卒で転職するメリットの3つ目は、本当に自分に合ったアパレル企業を見つけられるということです。新卒での就職活動では、内定をもらうことばかりに目を向けてしまい、焦って就職活動を進めてしまうというケースが少なくありません。したがって、社会人経験を経ているほうがより広い視野を持っているため、自分に合ったアパレル企業や職種を見極めやすくなるといってよいでしょう。
アパレル業界に第二新卒で転職する際に重要なのが、企業が具体的にどのような人材を求めているのかをしっかりと把握するということです。現代社会では、たとえ2年から3年しか時間が経過していなくとも、新卒での就職活動のころとは業界の状況が大きく変化しているということが多くあります。したがって、アパレル業界や転職を希望する企業の現在の状況を熟知しておくことがとても大切になります。第二新卒であれば、少なくとも一度社会人経験をしたことで、さらに深い業界研究・企業研究ができるようになっているはずです。
たとえアパレル業界が未経験であっても、前職で学んだことや経験したこと、またアパレルの仕事に活かすことができそうな自分の強みをアピールすることは、第二新卒での転職を目指すのに重要なポイントです。例えば、他業界で接客業の経験があれば、アパレル業界の販売員を目指す時に有利となります。ほかにも営業職や事務職の経験があれば、アパレル企業の本社勤務することも可能でしょう。社会人としての経験年数は少なくとも、そのなかで自分が得たものや自信があることをアピールすることで、採用につながる大きな材料となります。さらに具体的な目標や将来的な展望を明確にしておくのも、今後のアパレル業界でのキャリアアップにつながるでしょう。
アパレル業界未経験でも挑戦しやすいのが販売職です。アパレルの販売員は特に経験がなくても研修を通して業務内容を把握したり、実際に働きながら学ぶことができるため、第二新卒の人にもオススメの職種と言えます。仕事内容は接客が主な業務で、そのほかにはディスプレイやバックヤードで行う検品や品出しといった裏方の作業もあります。飲食店での接客経験や何かしらの販売経験があれば、アパレルの販売職にも役立つことでしょう。
他業界での営業経験を活かして、アパレルの営業職を目指すのもオススメです。業界は違っても、営業の基本やノウハウなどは共通していることが多いため、培った経験や学んだことをアピールすることで採用につながりやすくなります。アパレルの営業職は百貨店やショッピングモールなどに営業をしたり、自社の商品やブランドの知名度を上げる役割をもちます。たとえ営業経験がなくても、高いコミュニケーション能力があればアパレルの営業職への転職に有利になるでしょう。
アパレル業界のマーチャンダイザーは市場調査や分析、商品企画や販売計画、予算管理などを行う職種です。商品の売上や動向などを常にチェックして冷静な判断をすることが求められるため、分析力や客観的に物事を見ることができる人に向いている仕事と言えるでしょう。前職での経験や、学生時代に経営学や経済学を学んだ経験があると採用に有利になるでしょう。
アパレルの人気職種でもあるプレスは、自社のブランドをPRする広報の役割をもちます。メディアや雑誌の対応、展示会の準備を行うなど、自身が表に立って宣伝活動をすることが求められます。人前に立って話すことが好きな人や臨機応変な対応ができる人はプレスの仕事に適しています。また電話応対や事務処理なども行うため、社会人としてのマナーやPCスキルがあるとより採用の可能性が高まります。
アパレル業界が未経験の人は、大手のアパレル企業の4月の入社を目指した転職活動がおすすめです。4月であれば、同じく未経験の新卒の社員と同時期に入社することが多いため、しっかりした研修や教育をに受けられる可能性が高いと言えます。
一年の中でも、7月~10月は最も転職市場が活発になる時期といわれています。それに伴い、アパレル業界で第二新卒者を対象にした求人案件も増えます。この期間は会社の上半期の売り上げや業績、その他いろいろなデータが集まる時期でもあり人員体制を再度整える時期でもあるからです。特にピークになる10月が狙い目です。
アパレル業界では、1月~3月も一般的に求人が増える時期でもあります。4月の新しい年度が始まるタイミングに働いてもらう計画で募集がかけられることが多いからです。ピークは中間である2月で、この時期に求人数、採用決定数も増えることになるので、第二新卒にとっても転職時期として狙い目といえるでしょう。
人材不足とも言われているアパレル業界では、第二新卒の求人が多く、キャリアアップも見込める業界と言えるでしょう。また、第二新卒でのアパレル業界への転職にはたくさんのメリットが存在しています。前職で培ったアパレル企業での業務に活かすことができる経験やスキルを最大限にアピールして、アパレル業界で自分のスキルをさらに磨いてみてはいかがでしょうか?
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