アパレル・ライフスタイル業界での転職にまつわる豆知識
アパレル・ライフスタイル業界での
転職にまつわる豆知識
アパレル・ファッション業界にはさまざまな専門用語があるため、未経験者の方は戸惑ってしまうかもしれません。これらの業界用語は、会社やブランドによって違う場合も多いので、実際は転職してから覚えても遅くはありませんが、あらかじめ知っておくと、業務がスムーズに進むだけでなく、ステップアップのスピードが早くなる場合もあります。そこで今回は、アパレル業界のさまざまな専門用語をわかりやすく解説していきます。
アパレルの専門用語は、大きく分けてスタッフ間で使用する「販売用語」と商品に関する「アイテム用語」の2つがあります。「販売用語」はお客様に対して使用することはありませんが、「アイテム用語」は接客の際にも使用します。「販売用語」を意図的に使う場合の目的は、隠語を使ってお客様に直接的な表現を避けることです。アパレルショップは、オフィスワークと違って、職場にお客様が自由に出入りする環境のため、会社情報や顧客情報など、聞かれては困る内容について話す際、業界用語があると便利なのです。また、英語やカタカナが多い業種のため、簡略化していく中で生まれた業界用語も多数あります。
・キャッシャー
会計をする場所のことです。「レジ」という場合もあります。
・顧客
お客様の中でも特に常連客を指します。
・リピーター
再度、来店していただけるお客様です。
・DM
ダイレクトメールの略で、「ディーエム」と読みます。顧客に葉書や封書で広告を送ることです。
・客注
店に在庫がない商品を、お客様から注文を受けて取り寄せることをいいます。
・別注
特別注文の略で、お店やブランドで限定販売している商品のことです。
・ショッパー
商品を包装してお客様にお渡しする袋を指します。
・フィッティング
試着のことです。
・バックヤード
「ストック」や「後方」という場合もあります。
従業員の専用スペースで、商品の在庫を保存したり、荷受け作業などを行う場所を指します。
・館(やかた)
お店が入っている百貨店やショッピングモールなどのこと。
「館の売り上げを確認する」のように使います。
・ディベロッパー
お店が入っている百貨店やショッピングモールなどの取引先のことです。
・検品
商品の検査、点検をすること。納品時の伝票と商品を照合したり、商品に汚れやほつれなどがないかを確認します。
・棚卸(たなおろし)
データや帳簿上での在庫と、実際の在庫を照合し、差異がないか確認する作業のことです。ほとんどのお店では月一回、月末に行われます。
・POP
ポスターなど、店頭の販促物です。
・プロパー
上代と同じで、定価を指します。
・セール
別のいい方は「バーゲン」。値下げした商品は「セール品」、値下げした価格は「セール上代」と言われます。
・マークダウン
セール前のタイミングでプロパー商品を値下げすることです。
・売れ筋・死に筋
人気があって売れている商品を「売れ筋」、売れていない商品を「死に筋」といいます。
・消化率
販売在庫数を納品在庫数で割ったものです。商品をどれだけ消化(販売)することができたか?を把握するための指標となります。
・パッキン
商品が納品される段ボールのことです。
・VMD
ビジュアルマーチャンダイジングの略で、「ブイエムディー」と読みます。
商品の陳列を工夫し、お客様の購買意欲を高める手法のことです。
・MD
マーチャンダイザーの略で、「エムディ」と読みます。
商品開発や予算管理など、ブランド全体の売り上げを伸ばすために働いている部署や、その責任者を指します。
・ハンギング
商品をハンガーにかけて陳列することです。
・たたみ
商品を畳むこと、畳んで陳列することの総称です。
「この商品はたたみで、こっちはハンギングしてください」などのように使います。
・1番、伊勢など
昼休憩のことです。会社や店舗によっていい方が違います。
・2番、夕伊勢など
夕方休憩のことです。小売店は営業時間が長いので、昼休憩以外にも短い休憩を取る場合がほとんどです。
・3番、遠方など
従業員がトイレにいくことです。こちらも会社や店舗によって変わります。
・ボディ
マネキンのこと。
・トルソー
上半身のみのマネキンのこと。
・ディスプレイ
マネキンや商品、小物などを使って、季節やテーマに合わせて演出されたスペースのこと。
・サンプル/サンプル品
正規品や完成品を作る前の試作品、見本のこと。
多くのアパレルメーカーは、実際に販売する前にサンプル品で展示会を行うことでクライアントの反応を確認し、生産量の調整やデザインの修正を行っています。
・キャリー品
シーズンや販売期間が過ぎても引き続き販売される商品のこと。
多くの商品は、シーズン終了が近づくと、バーゲンなどの値引き販売で処分されますが、定番物や人気商品など、シーズンを超えても売れると見込まれるものは、キャリー品として翌シーズンも販売されます。
・SS(エスエス)
春夏商品やシーズンを指します。SPRING、SUMMERの頭文字です。
・FW(エフダブ)
秋冬商品やシーズンを指します。FALL、WINTERの頭文字です。
AUTUMNとWINTERの頭文字で「AW (エーダブ)」という場合もあります。
・梅春物(うめはるもの)
冬のセールと春物の立ち上がりの間に店頭に並ぶ商品のこと。冬物バーゲン終盤の在庫が少ない時期は、春物を並べるにはまだ寒いため、素材は厚手ながら、パステルカラーなどの色やデザインで春を取り入れた梅春物を展開したりします。売り場に変化をもたらし、入店を促す目的で作られます。
・晩夏物(ばんかもの)
夏のセールと秋物の立ち上がりの間に店頭に並ぶ商品のこと。夏物のバーゲン終盤の在庫が少ない時期は、秋冬物を並べるにはまだ暑いため、ノースリーブや半袖など素材やデザインは夏物ながら、ボルドーなどの色やデザインで秋を取り入れた晩夏物を展開します。梅春物と同様に、売り場に変化を創出して入店を増やす目的で作られます。
・カジュアル
「格式ばらない、くつろいだ、気軽な」という意味で、デニムなど、気軽でラフなスタイルを指します。
・ミリタリー
軍服のデザインをモチーフにしたスタイルの総称。エポーレット(肩章)、金属ボタン、迷彩柄やカーキ色などが代表的なミリタリースタイルです。アーミールックともいいます。
・オケージョン
結婚式や二次会、パーティーなど、冠婚葬祭のこと。「オケージョンアイテム」「オケージョンコーナー」のように使います。
・コンサバティブ/コンサバ
控えめな、保守的な、という意味です。流行を表す「トレンド」の対義語として使用され、流行に左右されない定番のスタイルを指します。
・合繊(ごうせん)
合成繊維の略で、石油などから人工的に合成される繊維のことです。主にポリエステル、ナイロン、アクリルのことで、手入れが簡単で長持ちするため、よく使われています。
・カットソー
cut (切る)&sewn(縫う)の略で、編み物生地をカットして縫製した服を指します。糸同士が密に織られた「織物」ではなく、ふんわりと「編んだ」生地をカットして作るため、収縮性があり、着心地が良いのが特徴です。
・トップス
Tシャツやパーカーなど、上半身に着る洋服全般。
・ボトムス
スカートやパンツなど、下半身に着る洋服全般。
・アウター
ジャケットやコートなど、室内着の上に羽織る洋服のこと。
・インナー
下着をさすこともありますが、ファッション業界では主に、ジャケットやカーディガンの下にコーディネートできるものを指します。
・ディテール
「detail」のことで、デザインやアイテム、カットの仕方などの細部を指します。「ディテールにこだわる」のように使います。
これらの用語は、全てを覚える必要はありませんが、知っておくと、雑誌を読んだりお店に足を運んだりしたくなるでしょう。転職活動をスムーズに進めるためにも、楽しみながら情報収集してみてはいかがでしょうか。
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